東京医療センター医療危機って?理由はブラック?コロナ?
新型コロナウィルスのワクチン接種を日本で最初に行うなど、日本の医療を代表する病院である「東京医療センター」が医療危機に陥っていると話題になっています。
理由はコロナ禍が原因のブラック労働とのことですが、実態はどのようなものなのでしょうか?
そこで今回は、東京医療センター医療危機って?理由はブラック?コロナ?についてまとめていきます。
ぜひ最後まで読んでいってください。
目次
東京医療センター医療危機って?理由はブラック?コロナ?
東京医療センターについてこんなことが話題になっています。
独立行政法人・国立病院機構東京医療センターで、看護師の大量退職が起き、医療現場が危機に陥っていることが発覚した。
ということです。
そしてその後看護師への処遇を巡っては、労働基準法違反違反の疑いがかかる複数の事例があるとの証言があるようです。この退職による医療現場の危機に注目が集まっています。
東京医療センターってどんな病院?
東京医療センターについて調べてみると
東京医療センターは、新型コロナウィルスのワクチン接種を日本で最初に行うなど、日本の医療を代表する病院の一つでした。
元々派旧海軍の軍医学校病院を起源の一つに持つ国立東京第二病院が前身で、現在は34の診療科、約690の病床数を誇る総合病院です。
東京医療センターの実態
東京医療センターの実態について
「呼吸器や総合内科の病棟をコロナ専用病棟に作り替えることになり、入院患者を他科の病棟に移した。他科の看護師は専門外の上、重症者も多い。慢性的な人手不足も重なり、耐え切れなくなった看護師が次々と辞めているのです。職員の調査では、昨年4月から今年1月までに退職・休職を含めて100人の看護師が減っていることがわかりました」
また、こんなことが言われています。
大量退職の背景には、そもそも病院の勤務管理体制に問題があり、数々の労働基準法違反が存在しているといわれています。
その一例としてこんなことが証言として挙がってきています。

勤務はいまだに『ハンコ』で管理しています。始業は8時半なのですが、勤務の始まる30分前には出勤して、患者のデータを読み込まないと対応ができません。でも、この時間は『残業代』が払われないのです。そもそも残業は、自分で申請することができません。
リーダーに『〇時間とりたい』と事前に申請する仕組みで、通れば残業としてもらえますが、『仕事が遅いからでは?』などと言われてしまい、簡単にOKがでない。結果としてサービス残業も横行しています。名のある病院で、数年前は人気の就職先だった。今はただ忙殺され、経験も積めない。日々辞めたいとばかり考えています
これに関しては

「仕事に必要な資料の読み込みは労働時間に含まれます。賃金を払わないのであれば、労働基準法違反となる。また実際の残業時間を申請しているのに認めない場合も違反にあたります」
退職予定の看護師たち
そんな、看護師たちはブラック環境で働いているとのことですが退職事情については
「今年度末までに看護師646人のうち106名が退職予定です。例年より多いのは理解しており、改善策を考えているところです。また、退職は年1回の調査以外にも都度希望を尊重し認めています。超過勤務については、事前命令、事後確認が原則で、申請させないということはありません。労働基準法に則り適切な人事管理を行っております」
という壊滅的な状況のようです。
退職のタイミングは年に一度しかない?
そんな東京医療センター、元看護師によると、
「退職のタイミングは年に一度しかない」とのことで、 「毎年1月に、『来年度末までの退職希望の有無』を回答する紙が配られる。それを逃すと、その後、1年は申し出てもすんなり辞められなかった」
なんてことも言われています。

退職希望は1年に一回などというのはあり得ず、民法の規定に従い労働者側からは14日前までに退職を申し出れば退職できるし、条件等を付すことはできない。またサービス残業の事実上の強要も明確に違法である。
公務員時代の労務管理慣習が抜けていないのでは。
こういった問題は他人事ではない。巡り巡って我々にも影響が出る。
「病床を減らさないと現場はもうまわらない。来年度からの看護体制なんて、ヤバすぎて想像もつきません」
とのことです。
そんなことを受けネットでは、、
ネットの反応は?

元看護師です。国立大学病院で働いていました。15年程前ですが、サービス残業当たり前でした。定時は8時20分でしたが、実際は7時から業務で情報収集と朝の輸液準備に入っていました。帰りも定時で帰れたことは10年働いて数回だけです。看護師はやり甲斐がありますが、とても体力と気力の要る仕事です。

退職希望は1年に一回などというのはあり得ず、民法の規定に従い労働者側からは14日前までに退職を申し出れば退職できるし、条件等を付すことはできない。またサービス残業の事実上の強要も明確に違法である。 公務員時代の労務管理慣習が抜けていないのでは。

長年医療業界の人事に接してきました。国立病院機構は独法でもあり、労基法の対象となります。労基法違反であり、いわゆるブラック労働といえます。

出退勤の管理はハンコで、超勤をする場合は事前に申請し、管理者の承認、命令により行い、超勤終了時に終了時刻を記載する、という仕組みは、従来の官公庁で行われてきました。こうした管理に似た方法で勤怠管理が行われていた可能性が考えられます。

コロナ禍で医療職が大変な思いをしている時にまだこんな体制とは嘆かわしいです。

いわゆる特定独立行政法人であるから公務員かのような扱いを受けると思いきや刑法その他の罰則の適用に関してのみ公務員とみなされるだけであり、その職員は民間人と同様労基法の対象となる。

大量退職される前に、労基違反は指摘されていなかったのか? 国立の病院でもあるのだから、定期的に労働環境が適切かどうかの監査は必要だと思う。
というような声が多いです。
まとめ
今回は、東京医療センター医療危機って?理由はブラック?コロナ?についてまとめました。
如何だったでしょうか?
東京医療センターには、もともと数々の労働基準法違反があったようです。
それが今回の新型コロナによる人手不足と重なった結果、ブラック労働に耐えられなくなった看護師が大量退職することになってしまいました。
今年度末までに退職予定の看護師は646人のうち106名にも及んでおり、かなり危機的な状況であることが分かります。
こうした医療危機を回避するためにも、東京医療センターには勤務管理体制の改善が求められます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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